安全性について
冷媒ガスの火災・爆発対策
炭化水素冷媒の中にはイソブタンを使用しているものが国内で一部普及(自動販売機や家庭用冷蔵庫など)しており、これらは可燃性・爆発性があるため基本的に現地でのドロップインではなく工場生産で設置されています。
弊社の取扱う自然冷媒は、3種類の炭化水素を混合した冷媒で、ISO5149・ISO/IEC60335などの国際規格に準拠しており、世界的に安全性の高いガスとして認知されております。その為、現地でのドロップイン工事が可能となっております。
また、混合炭化水素冷媒は、冷却能力が低下することもなく、着火温度も460℃前後と、代替フロンと変わらない水準となっており、高圧ガス保安協会の安全基準も満たしております。
一般的に火災や爆発に至る原因としては下記のような条件があります。
- ガス濃度(燃焼範囲内)
- 気流(燃焼速度以下)
- 着火源(最小着火エネルギーの存在)
それに対し、自然冷媒(炭化水素)ガスは下記のような特徴があります。
- 今回使用する炭化水素は無色透明ですが、レタスが腐ったような臭気を着臭しているので、万が一ガス漏れが発生しても、気づくことが容易となっています。
- 空調機器の場合、室外機にガスを充填するため、火災・爆発に繋がるような、ガスの充満は考えにくいです。
- 可燃条件のガス濃度は2.1%≧㎥ですが、使用する炭化水素ガスの濃度は0.038%≧㎥ですので、火災や爆発が起こる可能性は、限りなくゼロに等しいです。
※炭化水素ガスは通常のプロパン類よりも比重が軽いため、冷凍・冷蔵機器等の室内設置機器から漏洩した場合は、天井付近から堆積していきます。その為、万が一に備える対策として、ガス検知器の設置を推奨しております(オプションで設置可能)。