自然冷媒ガスって何?

自然冷媒ガスって何?

そもそも冷媒ガスとは

 冷媒ガスは、エアコンが室内の温度を調整したり、冷蔵庫や冷凍庫が庫内を冷却したりする際に使われる物質です。気体が蒸発する際には周囲の熱を吸収し、液体に戻る際には熱を放出する特性を持っています。エアコンや冷蔵庫では、コンプレッサーを使って冷媒ガスの圧力を変化させ、気化・液化のプロセスを通じて温度を調整します。従来、冷媒にはフロンガスが広く使用されてきましたが、フロンガスはオゾン層破壊の原因となるため、20世紀後半から規制が強化されています。

冷媒の種類

自然冷媒(炭化水素)に対して、各種フロンは
CO₂の約2,00010,000倍の温室効果があります。

 自然冷媒はアンモニア(NH₃)、二酸化炭素(CO₂)、水(H₂O)、空気(O₂等)、炭化水素(HC)の5種類が代表的です。化学的に合成されたフロンガスとは異なり、容易に分解されるためオゾン層破壊や地球温暖化に悪影響を与えません。これらは、いずれも自然界にもともと存在している物質であるため、「自然冷媒」と呼ばれています。その中でも、炭化水素冷媒は唯一ドロップイン方式でノンフロン化できる冷媒です。また、冷媒におけるエネルギー効率が高く、機器に対する負荷が低いため、電気代や維持費などのコスト削減にも期待できます!